【心温まる話】95歳のおばあちゃんからの贈りもの

スポンサーリンク
子育て

わたしの仕事

イメージです

わたしは普段病院勤務にてリハビリ業務をしています

その為、普段から様々な年代の患者さんのリハビリを担当しています

この仕事をしていて心から「良かったな」を思う瞬間は、やはり退院を迎える前日の最後のリハビリを終える時

わたしも患者さんもお互いが「ありがとうございました」と握手する瞬間

この数秒の間に、出会ってからこれまでのリハビリの過程が一瞬にして流れ、いつも涙しそうになります

95歳のおばあちゃんとの出会い

イメージです

7月上旬、白髪で少し背中は丸みを帯びた95歳のおばあちゃんがわたしの担当となりました

リハビリの初日、車椅子からベッドへ移る動作でさえ、かなりの介助を要していました

わたしが「リハビリをする上で目標はありますか?」と尋ねると、その方はしっかりとわたしの目を見て「最低でも、最低でも車椅子で生活ができるようにして下さい」と言われ、その方の温厚な外見の中で強い気持ちをとても感じたのを今でも鮮明に覚えています

毎日のリハビリも本当に懸命に取り組まれ、リハビリでお伝えしたポイントや手順なども忘れずにいつも紙に書き留め、

お部屋でできる自主トレーニングの用紙も棚に貼り、目に入ったらその都度取り組まれるようなおばあちゃんでした

また、以前入所されていた施設でもよくお手紙を書いていたようで、空き時間を見つけては施設先やご自身の家族、またオリンピックやリハビリのことなども新聞社に寄稿をされていました

経過とともに、少しずつ足の踏ん張りも強くなり、退院を迎える頃には自分で車椅子への乗り移りはもちろん、トイレまで車椅子をこげるようになりトイレでのズボンの脱ぎはぎもできるようになりました

リハビリの最終日のお手紙

そして、3日前の金曜日

この日がリハビリの最終日でした

いつものようにリハビリの時間となり、お部屋にお迎えにいくと「これ先生に、お礼のお手紙を書いたので受け取ってください」と言われ封筒を頂きました

リハビリを終え、最後のご挨拶

「本当に、ここまで良くなれたのは先生のお陰です」と言われ握手をさせていただきました

高齢にも関わらず全く弱音を吐かず、常に努力し目標に向かって努力する

そして、若年者であろうと誰にでもいつも感謝の気持ちを持って接するその姿勢など本当にたくさんのことを学ばせて頂いた出会いとなりました

本当に感謝です

おばあちゃんからの贈りもの

そして、家に帰り封筒を開けてみるとお礼のお手紙と一緒にメモ紙と図書カードが入っていました

実際の頂いたお手紙

リハビリの時にした何気ない会話をしっかりと覚えられており、自分の娘の為にここまでして頂けるとは全く考えていなかったので本当に嬉しかったです

それにその図書カードは、おばあちゃんが新聞社に寄稿した際の新聞社からのお礼の品でした

次の日、早速家族3人で絵本を買いに行きました

2歳の娘のリクエストは、

もちろん娘がずっと前から欲しがっていたアンパンマンの絵本!

家に帰って、早速一緒に読みました

とてもニコニコしながら何度もページをめくっては読んでいました

わたしにとってもとても大切な思い出の絵本となりました

今度生まれてくる息子も含めてたくさん読んであげようと思います

心温まるおばあちゃんからの贈りものでした

コメント

タイトルとURLをコピーしました