こんにちは、マメさんです。
わたしはマラソン歴15年、これまでフルマラソン完走回数は13回、100kmウルトラマラソン完走回数は1回。
フルマラソンの自己ベストは2時間59分43秒(2020)とサブスリーも達成しています。
このブログを通して、少しでも皆さんにとって有益な情報になるよう少しずつマラソンに関する情報も発信していきますので読んで頂けたら幸いです。
今回は、今最も旬なランナーでもある皆さんご存知の大迫傑さんの最新作「決戦前のランニングノート」のレビューを書いてみました。
著者紹介
大迫傑さんの経歴を簡単に説明すると、
金井中学校3年生のとき、3000mで東京都中学校最高記録
佐久長聖高校では、2年生のときの全国高校駅伝ではアンカーとして区間賞を獲得する活躍で、優勝に貢献。
早稲田大学時代には、4度箱根駅伝に出場し、2011、2012年には区間賞を獲得。
大学卒業後は、日清食品グループと契約し、15年にはナイキ・オレゴン・プロジェクトに所属を移す。
16年、日本陸上競技選手権大会の5000mと1万mで優勝。
17年4月、ボストンマラソン:2時間10分28秒で3位。
18年10月のシカゴマラソン:2時間5分50秒の日本新記録を出し3位。
20年3月の東京マラソン:2時間5分29秒でゴールし、自身の持つ日本記録を更新。
21年8月の東京五輪:2時間10分41秒で6位入賞
エリート中のエリートの経歴です。
そんな大迫傑さんの最新本です。
注意するポイント
あえて最初にここから話します。
「サブスリー、サブフォーをする為の練習方法を知りたい」
「マラソンの基礎、基本を知りたい」
という方にこの本はオススメしません。
この本にはそのような内容は一切書かれていません。
大迫さんの練習メニューは書かれていますが、それがどのペースなのか、何を目的にしているのかは書かれていません。
そして、専門用語も多く少し表現が分かりづらく感じる方もおられるかもしれません。
この本を通して感じたこと
では、どんな内容が書かれているのでしょうか?
わたしはこの本を通して感じたことを2つに絞ってお話ししていきたいと思います。
まず一つ目として、
この本に書かれているものは、本のタイトルにもあるように東京五輪までの1年間(正確には4ヶ月)の日々の記録がメインとして描かれています。
「注意するポイント」にも書かせて頂きましたが、大迫さんの練習メニューは書かれていますが、詳細な内容までは記されていません。
だったら、あまり参考にならないのかな?
実際に、読んでみてのわたしの印象も、
「めっちゃ練習してるな!」
というのが第一印象で、「こういう練習を取り入れよう」という気持ちにはなりませんでした。
では、読んでみてがっかりしたかと言えば答えはno
その日誌には一流アスリートが人生大一番の五輪前に日々何を考え、何を感じ、何をしていたのかが詳細に書かれていました。
それは、決してきれいごとな内容ではなく、その時、その瞬間の想いが等身大の姿で語られている為、リアルな一流アスリート(大迫傑さん)の考えを知ることができました。
おそらく、本書を通して大迫さんが伝えたかったのは現役アスリートとしての覚悟を感じてほしかったのではないかと思います。
本の出版を含めて色んなことを背負って、そして自分にプレッシャーをガンガンとかけ、そして本番(東京五輪)で結果をしっかりと出すその精神力、本当涙が出るくらい凄いですよね。
ちなみに、大迫さんのYouTubeチャンネル「SUGURU OSAKO」に合宿の練習の様子や練習の目的なども詳しく説明されているので本と併せて視聴されると練習メニューの理解は深まると思うのでぜひご覧ください!
そして、もう一つ。
大迫さんが最も大切にされていること、そして読者に伝えたいこととして「ランニングノート」を作ることが記されています。(付録として大迫さん考案のランニングノートがついてきました。)
みなさんは、日々の練習の記録はつけていますか?わたしは、マラソン本番後の「振り返りノート」は作成していましたが、毎日の日誌はつけていませんでした。
これを機にわたしも10月から練習ノートを作成し記録することにしました
本書では、「なぜランニングノートが大切なのか」、その理由が本の冒頭に何ページにもわたり書かれており大きなインパクトを受けました。
やはり、マラソンは自分自身との戦いです。単純なスポーツと思われがちですが、何を考えどう練習していくか、「感じて考える」、人によっては「考えて感じる」というニュアンスがしっくりくる方もおられると思いますが、やはり頭を使って「考えること」がとても大事なスポーツです。
それらを、日々の日記を通して、普段から「考える」癖を付けていくことが大切なのではないかとわたし自身とても考えさせられました。
また、日誌の合間には、コラムのような形で筋力トレーニングのことや低酸素トレーニングなどについても細かく解説されているのでももちろんこれも必見です。
わたしは、この本を通して一流アスリートの覚悟と、当たり前のことを当たり前に継続する大切さを学ぶことができました。
スポーツ雑誌のNumberWebにて大迫傑さんの恩師にあたる両角監督(現在、東海大学陸上競技部中長距離駅伝監督)と佐藤悠基選手(SGホールディングス)、ナンバー編集部との座談会において、大迫傑さんの当時の様子や決戦前のランニングノートを読んでの率直な感想も述べられているのでぜひこちらもご覧ください。
NumberWeb:「あいつはすぐにムキになるんです(笑)」恩師・両角速監督と先輩・佐藤悠基が語った大迫傑の“変わらない本質”
まだ読んでいない方でもっと内容が知りたい!という方はオススメの本ですので、読む時間がある人はぜひ読んでみてはいかがでしょうか?
本日は以上です。最後までお読み頂きありがとうございました。
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